卒業式に行ってきました。

こんにちは。個別指導塾Lの竹下です。

昨日、昨年度まで勤務していた高校の卒業式に出席してきました。

久しぶりに顔を出しましたが先生方も温かく迎えてくださり、最後の教え子の晴れ舞台を職員席で見ることができました。

そして気になっていたビデオメッセージへの反応も、「大好評でしたよ!生徒たちも喜んでいました!」と教えていただけました。

卒業式

卒業生の入場

担任の先生を先頭に、教え子たちが入場してきます。
生徒たちの顔を見ると、一緒に過ごした日々の思い出がよみがえります。

担任として初めての入学式で生徒と一緒に緊張したこと、
校外学習でみんなでカレーを作ったこと、
コロナで休校になったこと、
休校中は電話で一人一人と話したこと、
休校中に動画で授業をしたこと、
制限が多い中でもみんなで全力で行事を楽しんだこと。
この生徒たちに、教員として未熟だった私がどれだけ助けられたかわかりません。

そして去年は生徒より先に学校を去る私を、「3年生も頑張ります!」という決意の言葉とともに送り出してくれました。
入場してくる姿を見ていると、その言葉通り、この1年間の頑張りが伝わってくるようでした。

答辞

答辞は、保護者の方へのメッセージが印象的でした。
卒業生全員から保護者の方への感謝の気持ちを代弁するような、素晴らしい答辞だったと思います。
きっと生徒たちの感謝の思いは保護者の方々に伝わったことでしょう。
(もしこれを読んでいる生徒がいれば、感謝の言葉はぜひ自分の言葉で直接保護者の方に伝えてくださいね。)

今年の卒業生たちは、1年生の3月にコロナによる一斉休校が始まり、2年生の5月から学校は再開したものの行事は縮小され、挙げ句の果てに修学旅行は中止…という学校生活を送ってきました。
それでもめげずに、誰かのせいにすることもなく、彼らは高校生活を立派にやりきりました。

この3年間を自分の自信にしてほしいなと思います。
コロナに振り回された高校生活だったけど、みんなで乗り越えて卒業したぞ!」と。

校歌斉唱

式では感染予防のため、校歌斉唱はありませんでした。

歌唱自体がないことは昨年もですし想定内ですが、ふと、この子たちは校歌を歌えるのだろうかと思いました。一斉休校が明けた2年生から式典などでの校歌斉唱はしていません。1年生の数回歌ったきりという生徒が多いはずです。母校の校歌を覚えさせてあげられなかったというのは教員の立場として申し訳ない気もします。
(2年生以下の生徒には、歌ったことも聴いたこともないという生徒もいるのかもしれませんね…)

卒業式の後

会いに来てくれた生徒

式が終わったあと職員室にいると、最後のLTが終わった生徒たちが会いに来てくれました。

昨年から何かと話しに来てくれていた生徒から、普段は大人しくてなかなか自分から話しかけにこなかったような子まで多くの生徒が来てくれました。おかげでゆっくり一人一人と話をすることができましたし、直接「卒業おめでとう」と言ってあげることができました。

マッドサイエンティスト竹下

去年担任したクラスの生徒がたくさん会いに来てくれたのも嬉しかったですが、クラスの生徒以外にも
「先生の生物の授業がきっかけで、進学先を○○にしました!」
「先生の授業プリントを何周も繰り返し勉強して成績が上がりました!」
「先生のおかげで理科の楽しさが分かりました!」
「友達に教えられるくらい理科が好きになりました!」
なんて言いに来てくれる子もいて…

まさかそんなに嬉しいことを卒業のタイミングで言われるとは…恐るべし高校生。
熱くこみ上げるものがありますね。

実は高校の生物(生物基礎)は教科書の内容的に実験が少なく、また載っている実験の材料の入手も難しいので、どうしても座学ばかりになってしまいがちです。
それを知りながらも、なんとか実験がしたい、楽しい授業がしたい、と関係各所にお願いして、

豚の腎臓を解剖したり、
豚の血液がどうしたら固まるか調べたり、
蚊の幼虫の唾液腺を観察したり、
学校内をまわって生えている植物ツアーをしたり、
絶滅危惧種を調べて、どうしたら絶滅が防げるかみんなで考えたり。

思い返せばいろいろやったなあ。

夜な夜な理科室に引きこもって予備実験をしたり、夜に学校の廊下で腎臓を持って歩いたりしていたら、他の先生に「マッドサイエンティスト」と呼ばれたこともありました。(笑)

私自身が楽しく授業ができて満足していたのですが、さらに理科の魅力も伝わっていたのであれば、そんなに嬉しいことはありません。
彼らの記憶に「そういえばたくさん実験をしたがるマッドサイエンティストがいたなあ」と私の記憶が残っていれば、高校教員としての竹下は本望です。

教え子へのメッセージ

これからはそれぞれ自分の道を歩きはじめます。
道は平坦ではありません。時には迷うこともあるでしょう。
つまずくこともあるでしょう。
それでも、自分が信じた道を自分らしく
そしてなにより楽しく歩んでいってください。

君たちが何かあった時に頼れる大人になれるように、そして人生の先輩になれるように、私もここで頑張ります。
君たちの活躍に、未来に、大いに期待しています!
卒業おめでとう!!!

最後に

最後の教え子も卒業しましたので、今回のブログで教員としての思い出話は最終回です!

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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