洋楽で学ぶ中学英語文法「I WANNA BE YOUR SLAVE」

YouTubeにて、久しぶりの長編動画を投稿しました。
洋楽で学ぶ中学英語文法!ということで、最近SNSでよく聞くMåneskinの「I WANNA BE YOUR SLAVE」の歌詞を解説しました!
歌詞の意味をきちんと理解してほしい!という趣旨ではなく、なんとなく口ずさんだ歌詞の中に隠れている文法をテスト中に思い出せるといいなと思って作った動画です。

英語が苦手な生徒を教えていると、文法以前に知らない単語が多く、身の回りにある英語にまったく意識を向けていないことが多いです。せめて聞いたことがある曲に使われている単語だけでも覚えてくれるといいなと思います。

今回解説した曲とフレーズ

この曲の中から、今回解説したフレーズはこちら。

I wanna be your slave
I wanna be your master
I wanna make your heartbeat
Run like rollercoasters
I wanna be a good boy
I wanna be a gangstar
‘Cause you could be the beauty and I could be the monster

口語的な表現になっているところを直してみましょう。
「wanna」は「want to」に。「’cause」は「because」に。

I want to be your slave
I want to be your master
I want to make your heartbeat
Run like rollercoasters
I want to be a good boy
I want to be a gangstar
Because you could be the beauty and I could be the monster

重要文法① want to 動詞の原形

「to + 動詞の原形」といえば、ちょうど中学2年生が今習っている不定詞の文法です。
この曲には want to 動詞の原形 が何度も出てきます。
英文の中でwant toを見つけたら、「~したい」という意味になります。

want to eat → 食べたい
want to study → 勉強したい
want to know → 知りたい

のように訳します。toの後ろは動詞の原形なので、三単現のsをつけたり、過去形にしたりしてはいけません。

さらに、want to be の形を見つけたら「~になりたい」という意味に変わります。

want to be a good boy → 良い子になりたい
want to be kind → 親切になりたい
want to be a teacher → 先生になりたい

重要文法② 「~のような」のlike

likeにはいくつか意味があります。
中学生で最もよく見かけるのは「~が好き」という動詞のlikeでしょう。

しかし、すべてのlikeを「~が好き」と訳していると、テストで痛い目にあいます。
もう一つの意味である「~のような」と見分けられるようにしておきましょう。

「~が好き」のlikeは、文の中で動詞としてはたらきます。
I like baseball.のように、主語の後ろに使いますね。
ここで大切なルールを一つ。
英語の文では、動詞は基本的に1つの文の中に1つしか使ってはいけません。
Run like rollercoastersというフレーズでは、runが動詞として使われています。
ということはlikeは動詞ではないのです。
このような場合のlikeは「~のような」や「~のように」と訳しましょう。

フレーズの和訳

ここまで紹介した文法を使って歌詞を訳してみましょう。

I want to be your slave
私はあなたの奴隷になりたい

I want to be your master
私はあなたのご主人様になりたい

I want to make your heartbeat
私はあなたの鼓動を作りたい

Run like rollercoasters
ジェットコースターのように

I want to be a good boy
私はよい子になりたい

I want to be a gangstar
私は悪人にもなりたい

Because you could be the beauty and I could be the monster
だって君は美女で、僕は怪物だから。

この曲の活用方法

今後、テストで「~になりたい」や「~したい」を見かけて、なんだっけ~となったらこの曲を口ずさんでみてください。
I wanna be your slave…wanna be …want to beだ!ってきっと思い出せるはず。
何気なく口ずさんでいる洋楽にも、中学で習う英文法はたくさん使われています。
きっとテストで役立つフレーズもあるはず。好評だったらまた作ります!次回をお楽しみに!

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