かくしごと

こんにちは。個別指導塾Lの竹下です。

今回は「君の膵臓を食べたい」の著者、住野よるさんの作品「かくしごと」の読書記録です。
住野よるさんは大学生の頃に流行っていたのですが、やっと読めました。

登場人物は、5人の高校生。

自分に自信がなかったり、
本当の自分を出せなかったり、
クールで人気者だったり、
個性豊かな5人がそれぞれ主人公の、全5章からなっています。

彼らはそれぞれ、人の頭の上に「!」や「?」などの記号が見えたり、好意の向きが見えたりと、人の感情がわかる能力(かくしごと)をもっています。

感情がわかるからこそ考えすぎて、誤解が生まれて、空回りしてしまって。
そんな彼らが悩みながらも絆を築いていく、青春の物語でした。

記号が見えるとまではいかなくても、誰もが相手の顔色を伺ったり、機嫌をとったり、という能力は持っていますよね。そのことを書いてだろうかと思いながら読んでいました。

人間関係で悩んだり、進路で悩んだり、そのせいで何も手につかなかったり。 誰もが通ってきたストーリーではないでしょうか。
修学旅行中に告白するというイベントや、文化祭でステージ発表をする場面など、ザ・青春という場面が多く、爽やかな小説だと思いました。

誰の能力が一番欲しいかなあなんて考えながら読むのも面白いです。
個人的には、人の好意の向きがわかる能力があったら楽しそうだなあと思います。

余談ですが、タイトルしか知らなかった時はタイトルの「かくしごと」は「書く仕事」のことかと思っていましたが「各仕事」だったんですね。読み終わってみれば納得。

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