この世界の片隅に
本日、ミュージカル「この世界の片隅に」を観劇してきました。
文章は得意でないですが、備忘録もかねて長文の感想です。
この作品は、私が中学生時代に大好きだったアンジェラ・アキさんが劇中の音楽を担当しており、高校生時代に大好きだった音月桂さんが出演するという、私の青春時代詰め合わせのようなキャスティングでした。
ストーリーは戦争中を生き抜く人々の物語です。
町が焼けて無くなっていく中で、私の居場所は何処なのだろうかと自問自答しながら。
自由に絵を描くことも許されない、ただ散歩をするにも危険が伴う。
そんな時代が、この日本にあったということ。
どんなに辛く厳しい状況にあっても人は優しく、今と変わらない愛情が存在していたこと。
そして、そんな時代を知っている人が少なくなってきていること。
私も含め、戦争を知らない若い世代の人にこそ見てほしいと思う内容でした。
今までドラマや本などで見てきた戦争の話は、兵隊さんが戦地に赴いたり、叶わない大恋愛がメインテーマだったりというものが多かったです。
しかし、このお話は戦争中を力強く生き抜く庶民に目を向けたお話でした。個人的にはそれが新鮮であり、残酷でもありました。
当たり前の日常を過ごしていても、いつも「死」と隣り合わせであること。戦争中なのでそりゃそうだろって感じなんですが、この舞台を見るまではちゃんとわかっていなかったなと反省しました。ただ「生きる」だけでも覚悟がいる時代だったんですよね。
事前にアンジェラ・アキさんのアルバムを聴いていたので劇中の曲は知っていたのですが、この歌詞はここのことだったのか!という発見がたくさんで、これからは涙なしには聴けないかもしれません。
そして音月さんの歌声は圧巻。宝塚にいらっしゃった頃からその歌声のファンでしたが、さらにパワーアップした印象を受けました。何度も泣かされたもの音月さんのせいです。いい意味で。
ありがたいことに最前列で見ることができたので、出演者の方々の感情がダイレクトに伝わってきました。
久しぶりに舞台というものを見ましたが、やはり生で芸術に触れるのはいいですね。エネルギーをもらえた気がします。
明日からまた塾が始まり、夏期講習も近づいています。
今日もらったエネルギーを還元できるように気合いを入れていきたいと思います。
生徒の皆さんも一緒に頑張りましょう!