中学理科「遺伝」を簡単にまとめてみた!
今回は中学3年生の理科「遺伝」についての解説です。
【解説】
親の形や特徴のことを「形質」といい、それが子に伝わることを「遺伝」といいます。
形質を子に伝えるために重要なのが「遺伝子」です。遺伝子は染色体の中に含まれ、遺伝情報をもつものでした。思い出しておきましょう。
エンドウの種子には、丸いものとしわのものがあります。
種子が丸になるかしわになるかを決めているのが「遺伝子」です。
丸としわのように、どちらかしか現れない形質を「対立形質」といいます。
Aが丸、aがしわの遺伝子だとすると、AAは丸、aaはしわになります。
Aaは、丸としわの遺伝子の両方を持っていますが、しわではなく丸の種子になります。
このように両方の遺伝子を持っているときに現れる形質を「顕性の形質」、現れない形質を「潜性の形質」といいます。
前回、有性生殖で子孫を残すために減数分裂をするということを説明しました。減数分裂をするときには、2つの生殖細胞に対立形質の遺伝子は1つずつに分かれて入ります。(詳しいことは高校で習いますが、ここでは省略)
この法則を発見したのが「メンデル」であり、この法則を「分離の法則」といいます。
AA同士やaa同士をかけ合わせても同じ形質しか現れません。このように同じ文字が揃ったものを「純系」といいます。
AAとaaの個体からできた生殖細胞をかけ合わせてみると、できる子の遺伝子の組み合わせはすべてAaになり、形質はすべて丸になります。
ここでできたAaからできた生殖細胞同士をかけ合わせてみると、できる孫の遺伝子の組み合わせはAA,Aa,Aa,aaとなり、丸:しわ=3:1という比になります。