化学反応式は覚えるもの?
こんにちは。個別指導塾Lの竹下です。
先日、理科のテスト対策講座をしていたときに生徒から気になることを聞きました。
先生が「今回のテストは時間が足りなくなるから化学反応式は覚えておいて」というような発言をしたようなんです。
化学反応式を…覚える…?
何度も勉強しているうちに覚えてしまうのはわかりますが、化学反応式は暗記するものではありません。
元理科教師としては化学反応式は作れないと意味がありません。
両辺の原子の数を揃えるとか、反応前と反応後の物質は何かとか、ある化学変化の大事な情報が凝縮されたものが化学反応式なんですから、1つの知識としてただ覚えるだけでいいはずがないのです。
それなのに時間が足りなくなるからという理由で覚えさせようとするのは、私は違うかなあと思います。
覚えるから、忘れてしまったらそこまで。考えようとしなくなるんです。
反応式を自分でつくるのに時間がかかるとわかっているなら、問題数を減らすなどの工夫をすればいいのに、と思ってしまいますね。
高校生になっても化学反応式を正しく書ける生徒は間違いなく化学反応式を「つくれる」生徒ですよ。
さらに高校に入ってからは出てくる化学反応式の量も比べ物になりませんので中学生のうちに化学反応式の作り方は覚えておくべきなのです。
これを読んだ方はぜひ覚えるのではなく自分で「つくる」練習をしてみてください。